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すべての生物の根源は海から来ているとされますが、エイの多くは海に生息しており、一般にエイというと、海中を優雅に泳ぐエイの姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 満天星で扱うのは、南米のアマゾン川流域に生息する、淡水エイの仲間です。
海に棲んでいたエイが、なぜ淡水のアマゾン川に棲むようになったのでしょうか? 一説には、アンデス山脈が形成された時の地殻変動の影響により、大西洋のアマゾン河口に生息していたエイたちが、閉じ込められて淡水化したのではという事です(陸封)。
海に棲む魚の中には、川で生まれて海で成長する、鮭やマスなどの種類がありますが、淡水エイは一生を川で暮らし、海に戻ることはありません。淡水エイは体内の塩分を調整する腎臓に相当する臓器が退化しており、海水に入れると死んでしまいます。このことから、淡水エイは海に棲息するエイから、かなりの時間をかけて淡水で生きていくために、進化してきた事がうかがえるのです。
●黒系
ポルカドット
Potamotorygon leopoldi
polka dotの名前通り、黒白の水玉模様が特徴。
南米のシングー川流域に棲息し、
成長すると体盤長が60cmを超える。
スモールスポットポルカ
Potamotorygon albimaculata (*1)
ダイヤモンドポルカ
Potamotorygon leopoldi sp.
マンチャ・デ・オーロ
Potamotorygon henlei
主にブラジルのアラグアイア川からトカンチンス川流域に棲息。
成長すると体盤長が60cmを超える。
外観はポルカドットとよく似ている。
体色・スポットの形などの違うバリエーションが多い。
体色はやや薄く、茶系の体色をした個体も存在する。
●茶系
ペルーモトロ
コロンビアモトロ
ブラジルモトロ
etc.
Potamotorygon motoro
主にアマゾン川流域に棲息し、名前を見るとわかるように、棲息する川によって種別されている。体色は黄色味を帯びた薄い茶色の個体が多いが、黒に近い個体も存在する。
スポットの色は黄色から橙色の間で、固体により違う。スポットの周りがこげ茶系の色で、ドーナツ状に見えるのが特徴。模様の形状は円形が多いが、楕円、変形円などもある。スポットの数も個体によって様々で、数多くのバリエーションが存在する。
(*1 )月刊アクアライフの2018年2月、3月号に「南米淡水エイ大全」という記事をグランデオガワ氏が掲載。
その中の前編09にポタモトリゴン・ アルビマクラータという学名を記載。
これまでは、ポトモタリゴン・レオポルディ・SP或いはItaitubaと記してレオポルディの亜種として日本では知られていた。
逆に後編21にはポトモタリゴン・レオポルディが記され、ダイヤモンドポルカがこの地域変異種として記された。
魚の呼称は同一であっても、形状や模様が全く違う場合があります。
スモールスポットの場合も同じで、原産地(アマゾン)で個体の差別化を企る為、”ノーマルP14”と”ブラックダイヤモンド”に大きく分けられます。
しかし、最近、ダイヤモンドポルカを、海外ではブラックダイヤモンドと呼んでいるようなので、あえてブラックダイヤモンドという言葉は控えさせてもらいます。
これは輸出の際のインボイスにも称えられており、適格な境界はありませんが、主に体盤縁にスポットが並んでいるかいないか、体盤全体に華があるか無いかで区別されています。
また、スモールスポット=ギャラクシーと思われている方が、最近急に多くなって来たように思えます。
ギャラクシーとは、本来”銀河”という意味で、地味でスポットが小さくて少ないものにはふさわしくない様に思われますので、「スモールスポットP14の体盤の柄の特徴による私感による分類」を、ここに掲載したいと思います。
※上記はあくまで私的分類基準です。ただ、今までこのような分類をされた事が無いため、手探りで作ってみました。ご異論もあろうかと思いますが、ご意見がありましたら、問合わせよりメールにてご教示願います。順次訂正を行わせて頂きます。2010/4/27 満天星